飲酒による生活習慣への影響

健康

 皆さんは、「お酒」と聞くと、どんなイメージを持つでしょうか。「ビールを飲むと太る」「体に良いイメージは無い」などは多くの人が知っている情報だと思います。飲む量や間隔は個人差があれど多くの人が飲む機会のあるこの「お酒」ですが、やはり様々なデメリットが存在します。本記事では、お酒の問題点から工夫すべき点、付き合い方という点からご紹介していきます。

アルコールの問題点

  • 肝臓(肝機能)の負担が大きい
  • 食欲の増進(肥満を含む生活習慣病のリスク上昇)
  • 睡眠の質の低下(中途覚醒)
  • ストレスホルモン(コルチゾール)値の上昇から来る慢性疲労の促進
  • 肝臓(肝機能)の負担が大きい

 アルコールの摂取→肝臓への負担が大きくなります。アルコールの分解は肝臓で行われます。肝機能の状態を良質な状態に維持しておく事は体を健康に保つ事にとても重要です。有名な物でいうと、筋トレを積極的に行う人や健康意識の高い人はタンパク質量を意識して生活しています。タンパク質→体へ供給する組織は肝臓です。この関係からも肝臓の健康という点でアルコール摂取はダメージの残る要因だと言えます。

  • 食欲の増進(肥満を含む生活習慣病のリスク上昇)

 アルコールと食欲は大きな関係を持っています。お酒を飲むとついつい食べ過ぎてしまう事や締めのラーメンなどを食べたくなるのは、ホルモンが関係しています。食欲には主に2つのホルモンが関係してきます。「グレリン」→本来空腹時に発生し、食欲の促進(食事が必要だというメッセージ)という役目を担っています。「レプチン」→食後に発生し満腹感を感じさせ必要以上の食事の摂取を防止する役割を担っています。アルコールの摂取により、コルチゾールホルモンが発生し、結果「グレリン」の分泌が多くなり、「レプチン」の分泌が少なくなります。つまり、「食欲が増し、満腹感を感じにくくなる」という事です!

  • 睡眠の質の低下(中途覚醒)

 アルコールには睡眠の質とも深い関わりがあります。たまに、お酒を飲むと眠りが良くなるという方がいますが、これは少し間違いです!睡眠には、いくつかの段階があり、入眠→浅い睡眠→深い睡眠の順で睡眠は行われていきます。(5段階の睡眠ステージがあります。)アルコールの摂取は、入眠の段階(眠りにつくまで)には、効果があります。つまり、眠りに入りやすくなります。ですが、途中で起きやすくなる(中途覚醒)リスクも上がります。睡眠とは、いかに深い睡眠をとれるかが質という意味に直結してくるので、結果的には睡眠の質を低下させていることになります。つまり、眠れずにアルコールに頼る睡眠になってしまうと、睡眠の質をさらに下げ、悪循環に陥るリスクが上がります。

  • ストレスホルモン(コルチゾール)値の上昇から来る慢性疲労の促進

 食欲の面でも、ご紹介しましたが、コルチゾールは様々な問題を引き起こします。飲酒が習慣化している人の体内ホルモンは、コルチゾールホルモン優位になっている事もあります。つまり、睡眠も取りにくく、リラックスしづらい状態になっています。この状態は、疲労が抜けにくく慢性疲労に繋がるリスクもあります。慢性疲労を引き起こすと、免疫機能の低下からくる疾患であったり、体調不良に繋がります。健康という点において、この状態は好ましくないと言えます。この段階に辿り着く前に、飲酒の頻度を抑え、質のいい回復(睡眠)をしていく必要があります。

飲酒の際に意識したい対策

 ここまで、アルコールの問題点を紹介してきましたが、とはいえ、会社の付き合いやイベントが多い人はお酒は切っても切り離せない物だと思います。ここからは、そんな際に意識したい事、対策を紹介していきます。

  • つまみの食品を厳選する
  • お酒の種類も選ぶ
  • アルコール以外の水分を取る
  • つまみの食品を厳選する

 飲み会などの気になる問題点でいうと、食べすぎやカロリー過多になり肥満に繋がるという事だと思います。対策としては、高タンパク質低脂質の食品を選択していく事です。居酒屋メニューでいうと、枝豆、豆腐などの豆類はおすすめです。他にも、ほっけや刺身などの魚類、サラダなどの野菜、このあたりを選択すれば、カロリーはぐっと抑えられ楽しめると思います。揚げ物、締めの炭水化物は控えるのが無難でしょう。

  • お酒の種類も選ぶ

 お酒の種類も選べると、カロリーをぐっと抑えられます。ビールや日本酒、ワインなどは糖分を多く含んでいるので、カロリー増のお酒です。内臓脂肪増加の促進も行われやすいです。低カロリーのお酒でいうと、ウイスキーなどのハイボール系、ジンやウォッカなどのお酒です。蒸留酒と呼ばれるお酒ですね!アルコールは1gあたり7kcalというカロリーがありますが、最低限カロリーを抑える事が出来ます。

  • アルコール以外の水分を取る

 当然アルコールを飲み続ければ体内のアルコール濃度も上昇していきます。つまり、コルチゾールホルモンの生成を促進し、睡眠や食欲に大きな変化をもたらします。お酒も飲んだ分水も同時に飲めば体内のアルコール濃度は低下します。様々な問題も起きにくくすることが出来ます!

まとめ

 本記事では、お酒の問題から対策まで紹介してきました。飲酒をしなくても大丈夫な人なら飲まないに越した事はありませんが、実際付き合いや会食でお酒を飲む場面は多いです。そんな時の対策を頭に入れてもらえたら嬉しいです。自分の健康は自分自身で守っていきましょう!

 

 

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